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The Issue b 海老名市長選 瀬戸きよのり氏の個別争点

神奈川新聞と協力し、海老名市長選候補者の瀬戸きよのり氏に「争点、人口減抑制、公共施設更新問題、都市防災、図書館の指定管理者制度、多選、首長に求められる資質」についてアンケートを実施
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瀬戸 きよのり (63) 無所属 新人
(1)今回の争点は。問われるもの、問うべきものは何ですか。
多選の弊害。独善的傾向、人事の弊害、職員の士気の低下、議会とのなれ合い及び議員への恫喝、思い付き行政による財政の悪化、職務を利用した極端な選挙対策。
(2)策定中の地方版総合戦略の焦点となる人口抑制についての考えは。
国全体としての取り組みは、必要。ただし、一方的に市町村への押し付けはどうかと考える。海老名市がどう取り組むか、ということでは、子育て環境を整備することが一番と考える。国には、安心して出産できる環境づくり、そして子育て・教育への国民負担の軽減を第一に実施してほしい。
(3)公共施設の更新問題。統廃合など難航が予想される利用者の合意形成の進め方は。
公共施設の更新問題は、海老名市にとっても大きな問題であるが、少ないながらも人口増が続く海老名市は、小学校の統廃合を考える時期ではない。
全体的には、将来の海老名市の財政状況、人口動態を考慮して計画的に施設の更新を進める。もちろん利用される市民のみなさんの意見を聞くことが第一である。
(4)地震や集中豪雨などに備える都市防災の現状と課題について。
近年の災害は、想定外の事象による被害拡大が顕著である。都市防災について市役所(災害対策本部)を中心とした対策を練られているが、そこが盲点となる場合がある。そこで私は2つの点で新たな都市防災を展開したいと考える。
一つは、市内に15ある消防分団を中心とした地域防災。2つ目は、市役所が被災したとき、中学校を中心とした防災対策である。
(5)市立図書館で導入した指定管理者制度で民間ノウハウを取り入れたことに賛否があります。ご見解をお願いします。
指定管理者制度は、導入すべきところと、導入してはならない部署があると考える。図書館については、民間経営の最終的な目的は「利益を得る」ことであり、図書館本来の目的と大きく異なるところから導入すべきでないと考える。
私は、公立図書館の目的は、市民に思索の場を提供すること、知的財産を提供することと考えている。
(6)いわゆる「首長の多選問題」についての考えを教えてください。
どんなに優れた指導者、政治家でも権力を手にすると悪魔に魅入られたように正常な判断ができなくなる。総務省の「首長の多選問題に関する調査研究会」(報告書、平成19年5月30日)では、多選によるメリットもあるが、その弊害(1で記述)も大きい、としている。
私は多選の弊害が海老名市で現に起きており、市民のみなさんに訴えている。
なお、私の施策では「多選禁止条例」の成立を目指している。
(7)首長に求められる資質で大事なものは何ですか。
いつ、いかなるときも冷静な判断ができるようにすること。そして、忍耐力と信頼。